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  『秋の風物詩』

 
 秋の風物詩の話をちょっとしたいと思います。




残暑も弱まり、夜には心地よい冷気を感じる頃リビングで異音が聞こえる

キリキリキリ、キリキリキリ、どうやらキッチンから鳴っている

調べると動いている換気扇から鳴っていた、寿命だな。買い換えようと

その日に量販店に行き新品を買い、家に戻るころには日が暮れていた

取り付けようとリビングに行くと日が暮れているのに電気もつけず

ロウソク一本に火をつけてテーブルの椅子に母親が座っている

まるで夢見る少女のようにロウソクの火を見ながら何かにひたっていた

何やってるの、と聞くと「しーー、風情ね、聞こえる?」

キリキリキリ、キリキリキリ、「鈴虫が鳴いてるの」

鈴虫?換気扇だよ、と言おうとしたが止めた

「最近、いつも夕飯作る時鈴虫が鳴くのよ」

なんて言っている。当然だ、夕飯作る時に換気扇を回すからね

知らない方が幸せってこともある、何も伝えず換気扇を取り換えた

次の日から母親の顔がどことなく寂しげだ

鈴虫を呼ぶために竹串にナスやきゅうりを刺して玄関の花壇に置いている、

気持はわかるがこんなことしても鈴虫なんか来ない、

もともといないのだから。そういう事で容赦なく捨てた

だってゴキブリが来るだけだもん。

D.P
 

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