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  『我が家のおもち』

 
  今回は年末の頃の話をしたいと思います。




わが家は毎年、年末に餅をつく。つくといってもマシーンだが切り餅にする

父親が餅好きで夜なかに台所で餅を物色していて巨漢のため

床が抜けて床下に落ちたが両手の餅は落とさなかったぐらい、

美味しいお餅。そんな切り餅を楽しみにしているのは

なにも家族だけではない、ねずみのチュー太郎もだ

古い家なので冬になると顔を出す。

餅をわざと台所に置き餌にして、とりもちを仕掛けて捕獲作戦スタート

時は丑三つ時、何やら小さな物音と気配を感じる

息をのみ、唾を飲んだその時台所から、ガタガタン!!と音がした

引っ掛かった、とうとう捕まえた、しかもかなり大きそうだ

恐る恐る台所に行き電気をつけると床に想像を超える大きさの生き物が

小さなトリモチに引っ掛かって倒れていた、それは

父親だった。真っ赤な顔して怒っていたが両手には餌のもちがしっかりと握られていた

とんでもない大物を捕まえたがチュー太郎は逃してしまった。

別の日、再度作戦を決行した。今度はみんなに作戦を伝え万事OK。

丑三つ時にそれは来た、今までにないすごい音と共に家がガタガタガタと揺れた

みんな跳び起き台所へ行き電気をつけたが床には何もいないトリモチもそのままだ

階段の方から何か聞こえる、行ってみると階段の下に父親が座り込んでいる

落ちたのか、階段を踏み外しお尻で滑り落ちたみたいだ

だが、うちの階段は急で長いので両手に頑丈なステンレスの

手すりを装備しているからそう簡単に落ちないはずだ

なんで落ちたか聞いてみても何も答えないが、すぐにわかった

両手にもちを握りしめていた、しかも磯辺焼きだ

醤油とノリの香ばしい香りがする。階段から落ちても、尻で餅をついても

手すりではなく餅を握りしめ続けた、それほど美味しい餅

そこに居候の父の弟が騒ぎで起きてきた、

父親は恥ずかしパニック(恥ずパニ)になり弟に

「お前が磯辺焼き食べたいって言うからだぞ!!」、と

寝起きの弟に言い放った。そのあと2秒ほど沈黙をはさみ

あきれ顔でおのおのの床に戻って行った。

すっかり目が覚めた俺はみょうに磯辺焼きが食べたくなり

二個ほど頂いてから就寝。未だにチュー太郎は捕まえていない

とうぶん休戦だ、えさが餅だけに粘りが大事

お後がよろしい?ようで

D.P
 

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